Member Interview

Apr
10

新田ゆかり先生にインタビュー

  米国ワシントン州在住の新田ゆかり先生はご主人のお仕事の都合で渡米されました。渡米後も継続して英語を教えられています。今回はそんなゆかり先生にお話をお聞きしました。   「私はアメリカでも自分の居場所を見つけていいんだ。」 そう思えるようになってからアメリカ人との人間関係構築にも焦りがなくなっていきました。       いつ渡米されましたか?   2015年8月末です。   渡米して衝撃的だったことはありますか?   渡米して3~4ヶ月は初対面のネイティブ(アメリカ人)との会話がほとんどでしたが、面白いくらい聞かれることは同じでした。ですが、初対面でも私という人間がどんなバックグラウンドを持っているのか、私の目をしっかり見てプライベートなことも根掘り葉掘り質問してきたことにとても驚きました。また、英語が聞き取れて、ある程度質問に答えられても、なぜか会話が続かない・・。なぜだろう・・・?これは英語力だけの問題ではない、と思い悩み、高・低文脈文化を含む異文化コミュニケーションについて必死に調べました。   コミュニケーションスタイルの違いの他、honesty(誠実)とindependency(自立)を両立させながらアメリカ人と付き合うことの大切さを徐々に身に付けていきました。理解していないのに分かったフリをして話を進めることはdishonesty(不誠実)になり得るし、一方、調べたら分かることをいちいち聞くのはdependency(依存)に繋がりかねない。『沈黙は金なり』の日本と『雄弁を美』とするアメリカ。その狭間に揺れながらもお互いの共通点を探りながら“質問する”⇒“感想を述べる”⇒“共通点を見つけて話を繋げる”このサイクルが回るようになってからアメリカ人との関係も良好になっていきました。   アメリカ人と表面的な話が出来るようになった後、次はより深い話をするために価値観を共有したくなっていきました。しかしこれがなかなかむずかしいのです。価値観を共有するためにはアメリカの文化、宗教、社会、文化、歴史などの様々な分野の広い知識、コンテクスト(体験、価値観、ロジック、嗜好性など)を柔軟に、時間をかけて常識の一部として身に付けていくしかないのかな、と感じております。渡米1年7ヶ月、これまでETAJ代表理事の直子さんが発信されている数々のコンテンツも大変参考にさせて頂きました。特に英語を「1つの大木」として考える、英語の向う側に想いを馳せる、ビジネスメールにおけるパワーバランスの記事は大変印象に残っております。心より感謝しております。   英語を教えようと思ったきっかけについて教えてください。   海外に初めて住むことになって始めの1ヶ月目は私自身が環境に馴染むこと、2ヶ月目は現地校に通う6歳の長女を環境に馴染ませること、そして3ヶ月が経って夫と子供のサポートに追われている自分にはたと気が付きました。“あれ?私ってアメリカ生活、サポートだけで終わってしまうの・・・?” アメリカ人との人間関係構築がなかなか出来ないことへの焦りで、持ち前のポジティブな性格も内向していきました。 そんなとき、ある2人のライフコーチに出逢ったことをキッカケに『すでに自分の中にあった答え』を引きだして貰うことが出来ました。実はアメリカに来る前、渡米後にオンラインビジネスを始めたい、と考えていたのです。“そうか、私はアメリカでも自分の居場所を見つけていいんだ。” そう思えるようになってからアメリカ人との人間関係構築にも焦りがなくなっていきました。 始めは日本在住の親子対象にオンラインレッスンを試みましたが、徐々に私と同じような立場の海外在住のビジネスパーソンや駐在妻、そして価値観を共にする日本在住のビジネスパーソン、主婦を対象にサポートをしたい、という想いが強くなっていきました。つまり、英語磨きを通して1人でも多くの女性と自立した輝きに満ちた人生を共に送りたい、という信念が固まっていきました。今では、英語を習得した後に成し遂げたい夢・目標を最重要視したレッスンを世界各国のクライアントさん達を対象に行っております。   今はどのようにレッスンを行っていますか?   基本的にはZoomというオンライン会議室システムを用いて月2回のオンラインレッスン+無制限メール相談をメイン事業として全てオーダーメイドレッスンで行っております。月1または2か月に1回ほどのペースで 1 Hourコンサルティングという形でレッスンを行うこともありますし、その他、各種イベントも毎月行っております。今後、対面のセミナーも各地で行っていく予定です。   これから進んでいきたい方向性についてお聞きしてもよろしいですか?   主人の任期から逆算するとアメリカ滞在期間はあと3年5ヶ月あります。もし可能ならば大学または大学院に進学したいと考えております。世界各国からの志高い学生や社会人と価値観を共有し、お互いを高め合う学びの場に身を置きたいからです。その過程で私が持っているビジネスアイデアを実現するために力を貸してくれる同志に出逢えることも期待しています。 そのためにTOEFL受験に向けたライティング強化を優先して行いたいと考えております。それと並行してETAJのTOEIC満点を目指すグループにてTOEIC満点に向けた独学も進めています。英語講師となり英語を教えると決めた以上、自分の英語力と指導力を高めることは必須だと考えています。アメリカに住んでいるからこそできることを最大限に活かしながら、英語力・指導力を高めて参りたいと思います。それがクライアントさん達はじめ私を必要として下さる方々への貢献に繋がると信じています。   これからの駐在が決まっていて、駐在先で自分も何かをしてみたいと思う方にアドヴァイスを頂けますか?   日本を一歩出て海外生活を始めると日本では当たり前に出来ていたことが出来なかったり、相手に気持ちを伝えられない局面が多々出てきます。それをネガティブに捉えるのか、ポジティブに捉えるのかでその後の海外生活に大きく影響します。 私にとって、海外生活とは”自分と向き合う時間が増えること”だと感じています。“自分は本当は何をしたいのか?どう生きたいのか?” 問いかける機会が増えるということです。自分に問いかけた結果、私は以下のような使命を見出しました。 『自分の意見を日本語ではもちろんのこと、英語で論理的に述べることができる国際人を増やしたい』この使命のもと、誇りを持ってお仕事に取り組んでおります。単なる英語習得技術をご提供している訳ではありません。お1人お1人の可能性を最大限に引き出すことも使命の1つとして捉えております。 皆さんも海外生活をきっかけに“自分は本当は何をしたいのか?どう生きたいのか?” 問いかける機会になることを願っております。     新田ゆかり 父親が英語好きだったため、幼少期より年数回、アメリカンの友人を自宅に招いてホームパーティを行っていた。大学2年生の頃、イギリスロンドンに3週間のホームスティ。海外に出ることで視野が広がり世界に目が向くようになる。帰国後すぐに英検準1級取得。大学4年時に理学部化学科有機化学研究室に所属し、実験方法の検索や週1回の論文会のために英語文献に日々触れる。大学院修了後、外資系製薬企業に創薬研究者として就職。仕事上で英語のやり取りはあったものの同僚のほとんどは日本人のため、英会話は特に必要なかった。そこで英会話教室のネイティブの先生とレッスンを受ける他、独学で日常英会話をマスター。その後、結婚を機に外資系製薬会社を退職。ベンチャー企業を経て子育てを機に英語講師に転身。   ◆ゆかり先生のブログ 「☆Brilliant English Lesson☆アメリカからあなたを英語漬けの世界へとご招待します!」

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Feb
20

才神敦子先生に「Open Base」インタビュー

青森県・岩手県を拠点に、沢山の子供達の可能性を広げながら英語を教えている才神先生に、今回、才神先生が始められた「Open Base」という不登校の子ども達の居場所作りについてお聞きしました。   「学校に行っていないけれど、そんな自分を否定していない子どもたち」の居場所。       Open Baseが生まれたきっかけを教えてください。   最初に、知人(現Open Base責任者)から相談を受けました。彼女は不登校の子たちを、どうしても学校に戻したいという考えはなく、学校に行かないという選択もOK!その選択をした子供たちが、日中過ごす場所を作りたいとのことでした。そのお話を聞いたときに、学校に行かないという選択もありだなと思ったのです。 実はうちの娘も体調を壊し、一時期学校に行けなくなるのではないかと心配した時期がありました。何とか学校に行っても、保健室にいる時間がほとんどでした。当時の私も、娘も「学校に行かなくてはいけない」という思いを持っていました。なので、私は毎日つらくてもどうにかして学校へ通ってくれ!と思っていましたし、そんな私の気持ちを汲み取って娘は、「学校へ行かなければ行けない」と苦しみながら通っているようでした。 あの時学校を休んだとしても、娘が気持ちが楽になって、リセット出来るなら、そのほうがよかったと今になって思うのです。ちょっと休憩のために、学校ではない場所があったら、苦しみが減ったのではないかと。 ですから、今回協力してほしいというお話をいただいたときに、100%ボランティアで告知などの協力すること、また、英会話教室をやっているお部屋がレッスンまでは空いているので、そのお部屋をつかって子どもたちの居場所にしたらどうかと、こちらから提案させていただきました。   Open Baseにはどんな子ども達が集まりますか?   学校に行っていないけれど、そんな自分を否定していない子どもたちです。 子どもたちは自分たちのペースを知っているようです。「小学校まではゆっくり出来たから、中学校に入ったら学校で厳しくされるのも悪くない」そんなお話もしてくれました。自分たち、そして自分たちを取り巻く大人を含めたその世界を俯瞰してみているような子供たちです。   Open Baseのルールなどを教えてください。 ルールは特に決めていません。必要になったときに、みんなで決めると思います。   Open Baseのこれからの可能性を教えてください。    Open Baseにいらっしゃるお子さんの保護者のかたがたは、勉強の心配が一番大きいようです。Open Base責任者であるナオさんはご自身でも海外の大学を通信で受講していますので、ゆくゆくはオンラインフリースクールのようなスタイルに持っていければ、親も子も安心できるのではないかと話しています。   不登校の子ども達に対し、大人達はどうするべきだと思いますか?   まずは「学校に行くべき」という信念を捨ててください。子どもたちは大人の想像以上に世の中を俯瞰しています。ですから、感情に任せてコントロールしてこようとする大人に対して敏感に反応してしまうのです。大人はコントロールを手放し、不安を手放し、子供たちを信じてあげてほしいです。   自分の英語教室の一部を開放して、才神先生のようにOpen Baseを始めたい英語の先生にアドヴァイスをくださいますか?   中学生の不登校の子供たちの居場所は少しずつ増えているようですが、小学生の子供たちの居場所がまだまだ少ないようです。子供たちが居場所がないと、親もなかなか家から出ることが出来ず息苦しくなってしまい、否定的な考えになってしまいがちです。そうなると学校に行けない自分を責めたり、わが子の未来に不安を感じてしまって、親子で引きこもってしまう方もいらっしゃるようです。この不安スパイラルをいったんリセットするために出来るのが居場所作りだと思います。ただの居場所なので何の準備も必要ありません。もし場所が空いているなら、子供たちがただ自分で在ることが出来る場所を作ってあげてほしいと思います。   最後に一言、お願いします。   子供たちのすばらしい可能性を封じてしまうのは、「子供は何もわかっていない」「子供には教え込まなくてはならない」という大人の間違った考え方です。子供たちは、必要があれば自分で勝手に学びます。大人があれやれ、これやれと必要以上に手を出し、子どもたちの行動や思考をコントロールしてしまえば、自分たちのすばらしさに気づくことはないのです。子供たちが神様から授かってきた大切な才能を限界を作らずに(No Limits)この世に解き放ち、人々に還元できるように、大人が出来ることは、ありのままの子供たちが完璧で在ると信じきることだけだと思います。     才神 敦子 英会話教室で2年半ほど小中学生の英会話レッスンを担当。 結婚して八戸へ移住し、2003年から自宅で英会話教室カンガルークラブを始め、現在も、幼児、小・中学生の子供たちに英語を教え始める。 2011年夏に、自分の子供たちがアメリカの演劇をテーマにしたサマーキャンプに参加したことをきっかけに、英語劇を作り上げる【No Limits ドラマキャンプ】を考案。翌年の夏から毎年、英語劇&夢発見コーチングプログラム【No […]

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Nov
18

The Dots Guiding -Australia- さんにインタビュー

    オーストラリアにて英語教材開発をされている、The Dots Guiding -Australia- さんに、新しい形の「英語学習見直しワークブック」についてお話をお聞きしました。   「心理面と学習面の両方を見直し整理する。」   英語見直しワークブックとは何ですか?   The dots Guidingがオリジナルで作成した英語学習者の英語学習を見つめ直す4つのワークシー トをまとめたものです。 それぞれのワークシートを通して、これまでの英語学習の振り返り、クイズ形式で見つける自分に 適した学習タイプ、学習の過程で大事な目標設定、そしてビジョンボードを使い、これまでの学習 を見直しそして今後の英語学習を始める前の頭の整理を目的としています。 このワークブックではよくある質問ではない違う視点からの問い掛けも混ぜ、より深いレベルで自 身の英語、英語学習と向き合うことに重点を置いています。 またこのワークブック自体は、質問に答えて書き込む形式(ワークシート)で学習者専用にデザイ ンされています。 それぞれの質問に意図・解説は、ガイドブックとして別途で作成されています。 ガイドブックは学習者用、先生・講師用の2つが用意され、先生・講師用のガイドブックには、エ クストラでコーチングを用いた解説付きで、生徒の可能性をサポートすることを促進しています。     ワークブック作成の経緯を教えてください。   作成のきっかけは、様々な英語学習法を試し結果や成果が出ないという学習者を多く感じ、その 原因の一つにきちんとした目標設定がないからではないかと感じたからです。しっかりとしたゴー ル設定が出来れば、ゴール達成への過程も明確になり、何よりもスタート地点からの成長を確認す ることが可能です。 それと同時に、学習する上での心理的な影響にも興味を持ち、心理面と学習面の両方を見直し整 理することでこれまでの学習法で悩んでいたことや新しい視点から気づけることがあるでのはない かと思い、このワークブックを構成しました。       ワークブックを通して感じて欲しいこと、気付いてほしいことは何ですか?   このワークブックを使って、使用前とは違う視点で英語や英語学習を見ることが出来たり、自分の 中で気づき・新しい発見をがあると嬉しいです。 またこのワークブックに入っているユニークな質問を通して、とても大事な「考える力」に気づい て欲しいです。     ワークブック使用を検討している先生にメッセージをお願いします。   新しい生徒に教えるという時などスタート地点にいる先生方には、ワークブックを使用することで 生徒の英語に対する考えや思い込みなど、時間をかけないとわからない部分を垣間見れる機会と同 時に、今後教えていく上でその生徒さんの学習の好みや傾向を把握するのにも効果的だと思います。 まずは試してみてはどうでしょう。   […]

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Sep
28

清水健雄先生にインタビュー2

新しくオリジナル英語ラーニングプログラム「PELA プログラム」を作られました清水健雄先生にカリキュラム作成のお話をお聞きしました。 『4つのスキル』を総合的に学ぶことで、自分の英語スキルを見直せる。     PELA プログラムとは何ですか?   PELA(Practical English Language Acquisition)プログラムは、『4つのスキル』(読む・聴く・書く・話す)全てを網羅した完全オリジナル英語学習カリキュラムです。 このプログラムでは、“TED Talk”のスピーチを基にして教材を作成しました。1つのスピーチを1ヶ月かけて学び、5ヶ月で5つのスピーチを学習していきます。レベルや趣味などを基準に、どのスピーチを選ぶかは基本的に受講者自身で決めていきます。     PELA プログラム作成の経緯を教えてください。   PELAプログラムを作成する前は、受講者とのインタビューに基づいて市販されているテキスト使用してレッスンを行なっていました。しかし、それでは何も特徴がないと感じていたため、他の先生との『差別化』を図ろうと考えました。 ターゲットを「TOEIC600点前後」と決めて、このターゲットにピッタリの英語雑誌や英字新聞がないかどうか、ETAJの先生方にアドバイスを求める投稿をしました。いろいろなアドバイスをいただいたのですが、そのうちの一つが”TED Talk“だったのです。   自分の中ではスピーチの選択肢がなかったので、『なるほど、面白そうだ』と思い、さっそくサイトの中身をもっと詳しく見ていくことにしました。 恥ずかしながら、私はこの時まで”TED Talk”はただのスピーチ動画だと思っていたのです。しかし、実際は全く違うものでした。 スピーチの内容の多彩さ・レベルの高さ、様々なバックグラウンドを持つスピーカーが自分たちの主張を伝え、そして聴力に問題のある人のためでしょうかinteractive transcriptまで用意されています。 実は、ちょうどこの時期なのですがPELAプログラムの前進になるような教材を独自に作成していたのです。ターゲットの設定や教材の基になる資料探しにとても苦労していてなかなか進まず一旦中止をしていたのですが、“TED Talk”を見て自分の問題を一気に解決できると思ったのです。 そして、”TED Talk”を使って自分だけのオリジナル教材を作りたいという想いが強くなりました。   この時同時に思ったのは、この教材を作成するために英語に精通したアドバイザーが必要だということでした。というのは、自分だけの力では限界があり、また自分善がりな教材になってしまうのでは、という懸念があったからです。 真っ先に思い浮かんだのは、ETAJ代表であるミツイ直子さんでした。 思ったらすぐ行動、ということで早速ミツイさんに連絡を取り、教材作成が始まりました。     PELA プログラムを通して学んでほしいことは何ですか?   PELAプログラムで学んでほしいと思っているのは、以下のことです。   1)『4つのスキル』(読む、聴く、書く、話す)は全て繋がっており、どれかだけを勉強するのではなく、全てをバランスよく学習していくことが大事である 2)英語力と同時に、『考える力』=『論理的思考や批判的思考』を身に付ける   これは、アメリカの大学付属語学学校からヒントを得ています。 語学学校の目的は、TOEFLの点数を取らせることもそうですが、その先にあることを見据えて、つまり大学での授業についていけるようにするための授業が行われています。 『4つのスキル』を全て網羅した授業であるため、単なる「TOEFL対策」のレッスンではなく、より実践的な英語力が身についていきます。英語学習は、短期的なものに目を向けるのではなく、この先身に付けた英語力をどのように使っていくのかに目標を定めるべきであり、PELAプログラムを受講することでそのための英語力をつけてほしいと思います。   そしてもう一つ大事なことは、英語で『考える力』を身に付けることです。英語圏では、常に「自分の考えを述べる」ことが求められます。いろいろな意見や考えがある中で、それぞれを「受け入れる」こと、そしてそれらの意見を踏まえた上で「自分の考え」を言うことを、このプログラムを通して学んでほしいと思います。     PELA プログラム受講を考えている方に、メッセージをお願いします。 […]

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Sep
20

ミツイ直子先生にインタビュー

ETAJ を発足されたミツイ直子先生にお話をお聞きしました。 一人ひとりの先生方が輝ける場所を。     なぜETAJを発足したのですか?   日本人対象に英語を教え始めてから、同じように英語を教えている日本人の先生方の知識が、世界標準のそれと比べ、著しく劣っているケースが多いことに気づきました。日本では「英語が好き」であれば英語の先生という看板を掲げることが出来ます。実際、中には英語教育・外国語教授法・言語学といった専門的な知識がないまま、自分の個人的な経験を元に英語を教えている先生方もいらっしゃいます。 もちろん皆さん個々それぞれ異なる学びのステージにいるでしょうから、そこからのスタートでも一切問題はないと思います。ただ、そこからどこに向かうのか。先生の知識や経験の限界が、多くの場合生徒のそれになってしまうように、私は個人的に先生とは学び続けることも仕事の一環だと思っています。そういうことを可能にする「学びの場」を作りたいと思い、English Teachers Association of Japanを発足しました。   ETAJの役員はどう選んだのですか?   まず、私が個人的に信頼している二人の方にお声をかけさせて頂きました。 一人は、大学院時代の旧友でもあり、英語教育・外国語教授法・言語学といった専門的な知識を既にお持ちなのですが、そういった分野の新情報を常に楽しみながら学び続けている中井翔先生。中井先生は京都の大学で英語を教えていらっしゃいます。 もう一人は、日本語訳にすると消えてしまうような英語のニュアンスを的確にイラストで表現するのが大得意のすずきひろし先生。お二人とも喜んでETAJの発足に協力してくださり、今ではETAJ理事として様々なサポートを担ってくださっています。   そしてChapter LeaderにはETAJの運営に興味があると挙手してくださった方の、その中でも特にコミュニケーション能力の高い方を選出させて頂きました。専門知識や経歴がどうとかではなく、人と人を繋ぐ機会を提供する人材として何より大事なのはコミュニケーション能力ではないかと思ったからです。皆さんお忙しいですからETAJを通しておこなう活動量も内容も様々ですが、いろんな形でETAJの活動に貢献してくださっています。 皆さんも何かリクエストがある場合は、お気軽にETAJ事務局またはそれぞれのChapter Leaderにご相談ください。   特別顧問には、まず私の恩師である米国モンタナ大学の人類学部言語学学科の教授である宮下瑞希先生にお願いをしました。宮下先生の専門は音声学とネイティブアメリカン(アメリカ原住民)の言語の研究です。英語教育と全く関係がないのですが、ETAJに集う皆さん自身が英語教育の専門家ですから、そんな皆さんの視野を広げるためにも敢えて分野の異なる、それでも言語を愛されていらっしゃる宮下先生に参加をして頂こうと決めました。 もう一人の特別顧問は、日本英語コーチ連盟にて理事長を務めていらっしゃる衣川信之先生です。衣川先生は英語教育(英語教育者の指導)に携わっているのですが、従来の英語教育とは全く異なる視点から英語教育を見ていらっしゃって、最新の科学やテクノロジーをベースにした代替英語教育を提唱されています。衣川先生の視点も、ETAJに集う皆さんの視野を広げてくれるのではないかと思い、ETAJへの参加をお願いしました。2016年夏に初めておこなわれたETAJコンベンションでは「人間の潜在意識を利用した未来型英語教育」を提唱してくださり、参加された英語の先生方の良い刺激となってくださいました。   現在、どんな方が会員となっていますか?   経歴や経験、職名や職種に問わず、英語や言語学、教育に興味のある様々な方がETAJ会員として活動に参加してくださっています。こういった多様性がみられることから、FacebookのClosed Groupでのディスカッションなんかでは自分と全く異なる意見が聞けるので、私は個人的に大いに楽しませて頂いています。   これからETAJとしてどんな活動をしていきたいですか?   価値のある情報提供や学びが得られるイベント開催はもちろんですが、その中でも一人ひとりの先生方が輝ける舞台を用意することを大事にしていきたいと思います。どんな先生でも素敵な英語ストーリーをお持ちですので、そういったことをシェアして頂き、それを必要とする他の英語の先生方に届けられたらと思います。 (と、Sounds goodなことを語ってはいますが、先生方の承認欲求はここで満たして頂き、それを授業に持ち込まないで頂く…という願いも込めています。笑。日本在住の英語の先生方に時として見られる承認欲求についてはこちらのメールレターでお話させて頂いています。)   ですからETAJ会員のインタビュー記事では個々の活動を大いに宣伝して頂いていますし、まだまだ積極的な参加は少ないですが、全ての会員がウェブサイトにご自身の得意分野に関連した記事を寄稿出来るシステムを採択しています。ただ、書いて頂いた記事は全て理事会の審査にかけられ、Quality Controlの目的上、学術的に見ても問題のないと思われたものだけがウェブサイトに掲載されますので、その点だけご理解頂けますと幸いです。   英語の先生方に、何かアドバイスをください。   日常生活で英語を使う必要が極端に少ない日本での「外国語学習」としての英語教育は、ご自身の英語力キープや生徒さんのモティベーションキープなど、実際に教えるということ以外の面でも努力が必要であり、大変かと思います。その中でも精力的に研修会や勉強会に参加されている先生方には感動するばかりです。   ただ、中にはこちらの4Csの動画でお話をしたように、自分のグループの「外」の人と接して自分の専門分野のことに関してディスカッションをしたりするのが苦手な方もいるようなので、より意識して「外」の人と接することを心掛けることをお薦めしたいと思います。異質なグループに飛び込むのは勇気がいることかもしれませんが、入ってみると自分が学ぶべきことや次の目標が見えてくることもあるかと思います。また、先生がそうやって新しいことに挑戦している姿を見せることこそが、教育において大事な点だとも思います。   私達は英語を教えることで生徒さんの世界や可能性を広げています。そのことを非言語情報としても伝えていけるように、私達自身が常に自分の世界や可能性を広げていけると良いのではないかと思います。   ミツイ 直子 高校卒業後、米国大学・大学院にて言語学・英語教育・外国語教授法・コミュニケーションスタディーズを学ぶ。大学在学中から英語教育だけでなく留学プログラムマネージャー、英語教材開発ディレクター、翻訳(英訳専門)・通訳として幅広く言語関連の仕事に携わってきた。ボランティアとして言語遅滞発達児に言語療法をおこなった経験や、TOEIC Speaking Section の採点者トレーニングを受けた実績もある。現在は英語学習者や英語教育者に幅広い指導やサポートをおこなう。米国流&引き寄せの法則を取り入れた子育てが日本在住の主婦層の視野を広げるきっかけとなり、人気を博している。 […]

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