英語を教える

Oct
30

【教室経営】人材派遣会社、管理職の方からのお薦め本

ミツイ 直子   英語教育や外国語教授法に長けていても、ビジネスの知識に関しては学習中という方はいらっしゃいますか? ここでは人材教育会社にて管理職をされている方にお薦め頂いた本をご紹介します。少しでも皆さんが、経営に関しての知識を増やし、ご自身の英語学校にとって最善のアプローチを取っていく手助けになればと思います。 Tip: まずは「経営の定型」を理解する(1)。その後、社長が書いている体験本(2~5)を読むと良い。 結局、経営の基本はどの本を読んでも同じなので、大学の先生が書いているようなものは読む必要はない。     1)グロービスMBAマネジメント・ブック【改訂3版】 ビジネスリーダーの必読書として定評のある「グロービスMBAシリーズ」。中でも本書は、95年の刊行以来、「ビジネス・バイブル」とされてきた。経営戦略からゲーム理論までビジネスを143のテーマに分け、見開きで分かりやすく解説。02年の[新版]から6年を経て、時代の変化を踏まえて、最新のトピックを網羅。(Amazonより抜粋)   感想:図解も多くてビジネス初心者にも分かりやすい内容です。個人事業主を卒業して従業員を一人でも雇う場合には予め読んでおくと良いと思います。もちろん個人事業主にも役立つ内容だと思います。特に企業とのやり取りが生じる個人事業主は、この本を読むことで交渉時に必要となる基礎知識も得られますから一社会人として常に手に届く場所に置いておくのも良い案かもしれません。     2)俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方 今最も注目を集め、常に行列の絶えない飲食店「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」。その代表取締役社長・坂本孝(ブックオフ創業者)の「俺の企業理念」は「利他の精神」だった。その「利他の精神」は集う人々の能力を高め、業界の常識を覆していく――。ビジネスのトップランナーに、業界でぶっちぎりに勝つ「競争優位性」を学ぶ! (Amazonより抜粋)   感想:ヒットのレストランの裏にはこれだけ緻密に計算された戦略があるものなのかと驚きました。他分野で活躍してきた仕掛け人たちが「コラボ」をして一緒に一つのビジネスに取り組み、個々の担当分野で「それぞれの一流」を求めた時、どんな化学反応が起きるのか。そんな実話と、その裏話が語られています。著者はかの有名な京セラ創業者の稲盛和夫氏からの学びを大事に実践されていますから、そんな著者の大事にしている「経営12か条」「六つの精心」「経営のこころ」「すばらしい人生を送るために」という箇所を読むだけでもビジネス初心者(経営初心者)は大きな学びを得ることが出来ると思います。     3)USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫) ハリウッド映画のテーマパークとして2001年に大阪に誕生したユニバーサル・スタジオ・ジャパン。初年度こそ年間1100万人を集めたが、それ以降は集客が伸びず、2009年度は700万人台にまで減ってしまった。このピンチをどう乗り越えるのか?お金がないならアイデアを振り絞れ!後ろ向きコースター、ゾンビの大量放出、絶対生還できないアトラクション…斬新な企画を次々打ち出し、USJはV字回復していく。(Amazonより抜粋)   感想:お金がなくてもコネがなくても「アイディア」があれば良い、「アイディア」こそが最後の切り札になるということを実体験から証明してくれている本です。アイディアを優先してリスクを取る、アイディアを優先してそれまでの慣習を辞める、アイディアを優先して外部の人の認識を覆すような奇想天外なことを実行する…。こうしてUSJはV字回復を果たしたのだと勉強になります。ただその「アイディア」というのも単なる思い付きでなく、緻密に計算された戦略がある上での「アイディア」。一流の人間はこれほどまでに攻めているのかと非常に勉強になります。       4)勝ち続ける経営 日本マクドナルド 原田泳幸の経営改革論 7年連続既存店売上高マイナスであった日本マクドナルドは、著者の就任した2004年以降、逆に7年連続プラスに大転換した。 その改革を牽引したのが2004年にアップル・ジャパンの経営からヘッドハントされでマクドナルドに移籍した著者。 (中略)「基本にかえる」を徹底させることから改革はスタートし、独自性のある新商品の開発に成功したマーケティングの秘密まで、V字成長の鍵となった7年間の「経営改革」について著者が熱く語る。「強さをより伸ばす」「リサーチで企画をするな」「成功した時こそ危機」「ビジネスはスピード 決定する前に実行せよ」「文化を浸透させるには 3 年必要」世界のルールで戦え」など、著者のビジネス理念も満載。すべてのビジネスマン必読の、待望のマネジメント論。(Amazonより抜粋)   感想:誰もが知っている大企業の成功も試行錯誤のうえに成り立っているのだと知れたことの価値は計り知れません。失敗した理由も、挑戦する動機も、結局は個人事業主と同じだなと感じました。そして、グローバル企業ならではの悩みや戦略もあり、そういったところは英語講師である私たちが知っておくと良いのではないかなと素直に思えました。ただ、Amazonでの酷評レビューに納得できる部分も大いにあるので、そちらを読んでも勉強になると思います。     5)「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方 「リーダー」と聞いてあなたは、どんな姿を想像するでしょうか?生まれつき、強いリーダーシップを持ち、プレゼンテーションも見事で、とにかくオレについてこい、というカリスマ的な雰囲気を漂わせているのがリーダーなのではないか。でも、自分はとてもそんなふうにはなれない……と悩んでいる方もいるかもしれません。著者の岩田さんは、誰でも頑張ればリーダーになれる、と断言します。本書は、華麗な経歴を持ちながらも、「普通のおじさん」と自認する著者が教える、「まわりに推されてリーダーになる方法」を51項目にまとめたものです。管理職の方、新しくリーダーになった方、初めて後輩ができた方、などたくさんの人にお読みいただければ嬉しいです。(Amazonより抜粋)   ☺感想:日本人はその国民性からどちらかというと「優秀なリーダー」よりも「優秀なフォロワー」が多い印象を受けます。でも英語講師として「一指導者」というリーダーである以上、こちらの本はETAJ会員の皆さんにお薦めしたいと思います。意外にも「理想のリーダー像」が自分たちに近いことに驚けるのではないかと思います。サラリと書かれていてサラリと読める本ですが、その内容は「物事の真理」なのではないかと思うほどに素晴らしいものです。手元に置き、何度も読み返したくなる本です。         こちらのページ上のリンクからAmazonにて該当書籍をご購入頂けますと 私たちETAJは、Amazon社よりアフィリエイト配給金を受け取ることが出来ます。 配給金はETAJ運営費とさせて頂きますので、こちらから書籍をご購入頂きご協力頂けますと幸いです。  

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Jan
18

【会話練習】「余白」のある絵本を使う

ミツイ直子   今や日本でも気軽に英語の絵本が手に入ります。英語の絵本で学べることは非常に多いので、英語の絵本を授業に活用する先生も多いと思います。今回は、そんな英語の絵本の中でも英語の先生に選ばれにくい「文字の少ない絵本」の活用法についてお話をしたいと思います。   私が児童に英語を教えていた時に積極的に活用していたのが「文字の少ない絵本」、つまり「余白」のある絵本です。書かれている文字が少ないので、生徒と一緒に絵本を見ていくうちに「自然と会話が始まる」ことが多く、まだ生徒が英語での発話に対して壁を感じている時でも「これは何?(物の名前確認)」「自転車はどこにある?(物の位置関係の確認)」「この女の子は何をしているの?(動作確認)」というような、各生徒に適したレベルの質問をして、無理ない発話を促すことが出来ます。   こういった質問を通して生徒の前置詞使用や熟語使用を確認したり、正しい使い方のモデリングをすることも出来ますが、ここで一番のポイントとなるのは、「制限のある中で(完全に自由ではない中で)、でも自由に話す練習が出来る」ということで生徒の英語上達に非常に良い環境を創り出すことが出来るということです。また、こうして先生から沢山の質問をすること(疑問を持っていることを示すこと)で、生徒側の意識として「質問をすることに対して(疑問を持つことに対して)のハードルが下がる」というポジティブな効果も挙げられます。   もちろん、上記のような質問は通常の絵本を使っても行えますが、ストーリー性が高い絵本を使うと生徒がどうしても内容を気にし過ぎてしまって自由な発想が行いにくいことがあります。その点、余白が多く、書かれている文字が少ない絵本だと思う存分にCreativityを楽しめる傾向があります。生徒に自分で物語を作ってもらったり(Story Telling/Narrationの練習)することも出来ますし、複数の生徒に教えている場合でも、そういった絵本を見ながら、ひとりずつ順番に物語を作っていく※という共同の物語創作のアクティビティーを行うことも可能です。 ※ひとり一文ずつ順番に言い、物語を全員で作っていくアクティビティー。 例:Aさん「昔々あるところに、可愛い女の子がいました」   Bさん「その女の子は赤い靴を履いていたので、Shoesyと呼ばれていました」   。。というように、続けていく。   通常の絵本を読み聞かせるように先生がStory Telling/Narrationをしていくとしても、余白のある絵本の場合、先生のStory Telling/Narration自体も読む度に変わりますし、書かれている文章を読むのとはまた違った臨場感溢れる読み聞かせが可能となります。   日本の先生は「正しいこと」に拘る傾向がありますが、少し英文を間違えてしまっていても良いので、時には臨場感溢れる「その時、その瞬間に出てくる英文」を生徒と一緒に楽しむのも良いのではないかと思います。     私が個人的によく使っていたのはLittle Peopleシリーズです。 こちら、一部の絵がFlip 式で隠されているので、赤ちゃんでも楽しめます。また、それぞれの本で「数字」「色」「形」などEducational Themeも決まっているので、そういったシンプルな概念を教えていくのにもお薦めです。     また、こちらの本は少しストーリー性があるものの、文字自体が非常に少ないので、生徒に実際にStory Telling/Narrationをさせるのに最適です。 私が児童相手にこの絵本を使って英語を教えた時には、この絵本に文字が少ないからこそ、子ども達は内容に関連したイラストに注目せずに自由に絵を楽しみ、大人が気付かないような面白いポイントを沢山見つけてくれました。ちょっとした背景の小さなポイントを軸にして、大人では思いつかないような物語創作をしたりもしました。   勘の良い方はお気づきだと思いますが、「文字の少ない絵本」(「余白」のある絵本)は工夫次第で大人の生徒さんに対しても使えます。是非、挑戦してみてください。    

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