元中学校英語教員が求めた「理想の英語教材」

元中学校英語教員が求めた「理想の英語教材」

中学校3年間で習う英文法が集約されたカード教材「Triple Brain Magic」

 

English Teachers Association of Japanの会員、久保仁美先生が、19年間、中学校英語教員として英語を教えてきた中で、強く必要性を感じた「小学校英語から中学校英語への架け橋」となる教材をご自身で作られました。

今回は、仁美先生に、この教材についてお伺いしていこうと思います。

 

 

まず、仁美先生の経歴を教えてください。

大学卒業後、19年間中学校の教員として勤めました。2024年3月に退職し、翌年4月から自宅で英語教室をオープンしています。

 

仁美先生が、教材をご自身で作られた経緯を教えてください。 

例えば、レッスンに来ている中学一年生の生徒は、学校の定期テストではいつも高得点が取れるのですが、英検5級のリーディングパートでは37%どまりとなっていました。問題は何なのかと彼の様子を見ていると、「音(おん)と文字の関係が掴めていない」「英語が舌に馴染んでいない(英語が口から出にくい)」ということに気が付きました。そして、その背景には「小学校英語と中学校英語の橋渡しがうまくいっていない」という問題があることを感じたのです。

私はBBカードという、セルム児童英語研究会から出されているカードを使い、息子たちが幼少期の時から英語を教えていました。このカードの良いところは、「ゲームをしながら、英文をスラスラと言えるようになるところ、発音を習得できるところ、中学3年分の文法が網羅されているところ」です。 このカードから着想を得て、小学校から中学校への架け橋がスムーズにいくようなものが作れないか、と考えて作ったのが今回ご紹介する「Triple Brain Magic」です。

 

 

つまり、仁美先生は、①ゲーム性がある中で、生徒が楽しみながら、英文を実際に言いながら英語を習得をすること、②小学校から中学校への架け橋をスムーズにおこなっていくことが、大事だとお考えなのですか?

はい、そうです。

中学校で英語を教えていた時も、現在の英語教室でも、教科書の「音読筆写」を欠かさずさせるような仕組みを大事にしています。それは、確実に英語の基礎を作ることができるからです。実際、この取り組みにより、多くの生徒の英語力が上がっていくのも目にしてきました。「Triple Brain Magic」は、教科書の音読筆写の前身となるものと考えています。

また、英語は日々少しずつ継続することで身につきます。そういう意味で、ゲーム性を持たせながら何度も繰り返して英文を言わせるという、「Triple Brain Magic」ならではの学習は、子どもたちの学習意欲を掻き立てると思います。

更に、私自身が中学校教員であった時、小学校と中学校の英語の連携がうまくいっていないことを強く感じました。中学校英語は、小学校英語とガラッと様子が変わります。ですから「Triple Brain Magic」を使って、そこもシッカリとカバーしてあげたいのです。

また、残念なことに、「英語が苦手」と言って中学校に上がってくる生徒が近年増えたように感じます。 だからこそ、子どもたちの迷いやつまづきを少しでも軽減させられるような、そんな教材が必要だと強く感じたのです。

 

 

Triple Brain Magic」の教材としての指導目的を教えてください。

この教材では、生徒の『3つの脳』を育てることを目標としています。

ひとつめが『知識の脳』。生徒には、この教材を使いながら単語・文法・発音の仕組みを学んでもらい、英語を理解する土台を作ってもらいます。

ふたつめが『感覚の脳』。この教材で繰り返し遊ぶことで、音・リズムで英文を覚えてもらいます。英文内容は敢えて「絵で」意味をつかんでもらいます。そうすることで英語をそのまま吸収し、英語の感覚を育んでいくことが可能となります。

みっつめが『経験の脳』。生徒には「実際に声に出して遊びながら英文を使う」という経験を繰り返してもらいます。そうすることで、「自分で自然に英語を使える状態」を目指すことが可能となるのです。

 

 

Triple Brain Magic」の詳細を教えていただけますか? 

「Triple Brain Magic」は48枚の絵カード、それに対応する英文として、基礎編48枚、発展編48枚、合計144枚で構成されています。
[基礎編]
・全て現在形の肯定文で構成されています。
・基礎編の上の句は【主語動詞○○】という3つの語の文で構成されており、後半は前置詞句や不定詞、関係代名詞が続きます。【主語+動詞+○○】という感覚を身につけることで、スピーキング力と英作文を書く力が養われます。

[発展編]
・基礎編に紐づいた、疑問文、否定文、助動詞を含む文、様々な時制の英文で構成されています。
・中学校3年間で習う文法が集約されています。

[絵カード]
・絵と動詞が載せられています。名詞はもちろんのことですが、これにより、48個の動詞の意味、発音、使い方を学習することができます。

 

カードを使って学べば中学校で習う文法が学べる、ということですか?

はい。ゲームを通して反復練習をし、中学3年分の英文法に触れておくことで、「ひっかかり」を作っておくことができます。

先生が文法説明をしながら生徒にカードを使わせれば、当然、自然と文法力も身に付きます。英検6級、7級も増設されるようですので、英検のための英語力の基礎作りとしても最適です。幼児や小学生に対してカードを使う場合は、難しい文法用語を使っての説明や中学英語の先取り学習は(個人的には)不要だと考えていますが、カードを使って遊ぶことで、先述したように「ひっかかり」が十分に作れます。もちろん、生徒の年齢に関係なく文法を教えたい場合、学びたい場合は、そのようにカードを利用していただいて構いません。

また、中学生を指導していて感じるのが、多くの生徒が英作文を作るのが苦手だということです。言いたいことを自由に英語で表現できるようになるための第一歩として、①ひな形を大量にインプットする、②必要な時に適切なものを引っ張り出すことができるようにしておく、というのが誰でも出来る学習順序なのですが、この「Triple Brain Magic」はそんな学習を可能としてくれます。

 

 

どんな生徒に「Triple Brain Magic」を使ってもらいたいですか? 

  • 「英語を早期で学ばせたいけれど、何をさせたらいいか分からない」というパパ、ママ。

高額教材を買ってリビングの片隅に眠っている、というお話はよく聞きます。それならばまず「Triple Brain Magic」を試していただきたいと思います。ご希望の方には、このカードを使ったレッスンをズームにて提供していく予定です(詳細はお問い合わせください)。英語教育に関して、正直、焦る必要はないと思いますが、「それでも何かを子どもにさせたい」という場合には「Triple Brain Magic」がお薦めです。一緒にやっていきましょう。

  • 小学校高学年の生徒

小学校教員と中学校教員の間で「小学校でもう習ってるよね」「これは中学校で教えてくれるよね」という、暗黙の前提があり、残念ながら実際の生徒の英語力と中学校で教えていくことのすり合わせができていないことがほとんどだと思います。中学校教員時代、そうしたすり合わせは、私はしたことがなかったです。あまりにも多忙すぎて教員はそこまでサポートができないのです。ALTの裁量に任せっきりというケースも少なくありません。

「Triple Brain Magic」を使って反復練習をして、英語を舌に馴染ませておく、発音を身につけておく、語彙力を増やしておく、中学3年分の英文法に触れておくという経験は、中学校進学前に行えると必ずプラスになります。

  • シニア層

子育ても仕事もひと段落したし、自分の時間もたくさんある。例えば、海外旅行に行く時には少しでも英語で意思疎通をしたい。そんなシニア層にももってこいです。「Triple Brain Magic」を使って英語の基礎力を磨き直し、「やり直し英語」の第一歩としてみてください。

また、お孫さんへのプレゼントとしてもいかがでしょうか。一緒に学ぶ楽しさもあるはずです。

 

 

どんな先生方に「Triple Brain Magic」を使って指導をしてもらいたいですか? 

  • どんな教材を使えば「生徒の英語力を確実に伸ばしていけるのか」が分からない先生

ただ「楽しい」だけのアクティビティをするぐらいなら「Triple Brain Magic」を使っていただきたいと思います。アイディア次第で、カルタ、ビンゴ、双六、神経衰弱、といったような、多彩なゲームに活用することが可能です。その中で、例えば「必ず手元にきたカードの英文を口に出す」という縛りをつければ立派な反復練習になり、英語を身体に染み込ませていくことが可能です。

  • ちょっと英語ができるけど、子どもへの教え方が分からないパパ、ママ

パパ、ママが「英検3級レベルの英語力」さえあれば「Triple Brain Magic」はご家庭でもご活用いただけます。英会話教室に行くまでもありません。子どもと一緒に楽しく遊び、一緒に楽しく学ぶ。それを可能とするのが「Triple Brain Magic」です。

  • 小学校で英語担当になったけど何をしたらいいか分からない先生

教材を作る時間を捻出するのも大変な現場だと思います。でも、ALTでは補いきれないことも多々あり、日本人の教員が教えた方がいい部分もあるはずだと私は強く感じています。ですから自信をもって教えていただきたい。「Triple Brain Magic」は、今自信が持てない先生にも、しっかりと自信を持てる授業をするきっかけになってくれる教材です。このカード教材は、アイディア次第で6年間使うことも可能です。

  • 中学生で英語につまずいている生徒や学ぶ意欲がなかなか湧きにくい生徒を教えている先生

遊びながら学ぶことができることが「Triple Brain Magic」の強みです。基礎編の英文カードには名詞(一部除く)の部分にアンダーラインを引いてあるので、名詞から教えて、カルタやビンゴをするのがお薦めです。それができるようになったら絵カードに描かれている動詞を学んでいく、というふうに段階を踏んで教え、生徒が「できるようになった!」という喜びを感じられるように導いていただけると嬉しいです。

  • 英作文を書く力を高めたい中学生を教えている先生

テストで高得点を取れる生徒でも英作文が書けない、という生徒を多数見てきました。「主語+動詞+○○」という感覚をシッカリと身につけ、語彙や文法のバリエーションのストックを増やしながら、英作文を書く力を高める第一歩として「Triple Brain Magic」をご活用いただけると嬉しいです。繰り返しになりますが、大事なのは①ひな形を大量にインプットする、②必要な時に適切なものを引っ張り出すことができるようにしておく、ということ。「Triple Brain Magic」を使うことで一番効果を感じられる部分でもあります。

 

 

お話をお伺いしていて、とても魅力的な教材だと感じました。こちらは来月(2026年3月)にクラウドファンディングを行われる予定だとお聞きしたのですが、詳細を教えていただけますか? 

19年間の教員生活で「子どもたちが英語につまづいて苦手意識を持つ前に、適切なサポートがあれば、そもそも苦手意識を持たずに英語を学べるはずだ」と考えるようになりました。特に、小学校から中学校への橋渡し的な教材は絶対に必要だと感じたのです。

そうした際、私ひとりで「その解決策となる教材」を作っても良いわけです。でも、今回、私はそうしませんでした。代わりにクラウドファンディングをすることにしたのです。それは「みなさんに敢えて協力してもらいたかった」から。こうした問題を解決していくには、多くの人たちに①まず、現場でしか分からないこの問題を知ってもらう、②この問題を「自分事」としてもらう、③この問題解決に参加してもらう、ことが必須だと思ったのです。

 

クラウドファンディングは3月10日にスタートします。

支援額は3000円から70000円。レッスンや協賛品のご提供を含め、様々なリターンを用意していますので、よければ是非一度クラウドファンディングのウェブページをご覧いただけると嬉しいです。こちらのリンクはクラウドファンディング開始約1週間前から、久保仁美のインスタグラムでお知らせをしていくこととなります。あらかじめフォローをしておいていただけると嬉しいです。

ちなみに「Triple Brain Magic」は通常販売(送料別)でもご購入可能です。疑問点などありましたらお気軽にご連絡をいただければと思います。

 

仁美先生、今日はありがとうございました。
クラウドファンディングの成功、そして「Triple Brain Magic」が多くの先生方、生徒さん達に届くよう、お祈り申し上げます。

 

 

◆久保仁美先生 インスタグラム
https://www.instagram.com/hitomi_kubo_english/

 

 

 

 

コメントを残す