ETAJ勉強会:日本の英語教育・バイリンガル教育について自由に語る会:セッションメモ
なわだ めぐみ
6月22日に、ETAJ勉強会:日本の英語教育・バイリンガル教育について自由に語る会が開催され、参加者が興味のあることについて話し合うことが出来ました。
1.家庭内、親子間での英語教育について
すがゆうこ先生 のオンライン講座の話題をきっかけに、家庭内、親子間での英語教育について意見交換。
当日の参加者では、ミツイ直子先生、高橋彰子さん、彰子さんのご友人、なわだが受講済み。
親が持つ英語に対する意識は、言葉にしてもしなくても子供に伝わる。
「英語は怖いもの」とお母さんがいっているのを聞いて、子供も怖がる。
お母さんが恥ずかしそうに英語を使っていると、それが子供に伝わる(前回の勉強会ででた例)。
親がもつ「英語ができない」というコンプレックスを、子供で解消しているのではないか、という視点をもつ。
親が大人になって英語能力を伸ばせた経験があると、子供の早期教育に対してそこまで焦らずに取り組むことができる。
2.「英語をやりたいけど、できない」といっている人が抱えている問題とは
学校英語だけしかやっていないということがコンプレックスに感じている。
→果たして学校英語は本当に使えないものなのか?
実際のところ、日常生活において英語が必要でない場合が結局は多い。
世の中として必要としていると言われているものを自分も必要と口にすることで安心感を得ている。
3.母国語には好き・嫌いという好みの話題が出てくることはないのに第2言語になると好き嫌いがでてくるのはなぜ?
インターネットで検索をすると、「xx語と日本語は音の周波数が違うから」といった情報が出てくるが科学的根拠とされるデータは特にない。
(周波数自体は違うがそれがリスニングの行うにくさに繋がる、ということは証明はできない)
企業のマーケティング戦略的な面が多いのではないか。
実際のところ、脳は可塑性を持っているので、周波数については特に気にしなくていい。
類似研究で有名なのはトマティスメソッド。
聴覚のトレーニングを通じて心身の問題点を改善していくメソッド。外国語習得にも効果があるといわれている。
こちらは割とシッカリとデータに基づいて論じられている。
音の周波数とかの問題ではなく、例えば人によってタイトなジーンズが好き、とか、暗めの服が好き、とか、そういった個人差は存在するのではないか、という仮説。 by すがゆうこ先生&ミツイ直子先生
好き嫌いの程度に収まらず、体調にきたすレベルになると障害として考える必要があるときがある。
その言語が持つ文化等を知った上で好き嫌いが生まれる。それが英語学習に影響をきたす、というのは英語教育の分野の通説。
4.子供の語学力を伸ばしていくには
中村麻里先生
シュタイナー教育を取り入れた学校にて英語を指導中。
子どもが「なぜ英語を学ぶのか」ということを自分でこたえられるように、問いかけをする。
「人生の選択肢が拡がる」といったような声掛けは、子供には響きにくい。
子供は大人よりずっと「今」が大事な生き物。
例えば「NASAにいきたい」といった将来の夢がある子であれば、将来の夢を叶えるためには英語が必要、ということがわかるが、そうではない子にはなんと声をかけるべきか?
子どもの生活に密着しているもの、自分の将来に必要なものに繋げてあげる。
原宿にあるニュージーランド発祥のクッキータイムというお店。
英語で注文をすると(歌を歌うと?)、出来立てのクッキーが無料でもらえる!(情報提供 東陽和子さん)
→子どもにとってはSNSで発信ができ、かつ英語を使うきっかけに!
子供が自分の好きなこと、自分の気持ちを話せるような機会や雰囲気を日ごろから作っていくこと、それを先生や大人が拾い上げること、教育に繋げていくことを意識する。
英語の先生自身が魅力的であるということ、英語や語学習得を通じて人生を豊かにしているということをみせていく。
(提案)ETAJとして今後支援していったらよい循環がうまれそうな活動
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