教育で大事なこと:Bloom’s Taxonomy
ミツイ直子
これはBenjamin Bloomというアメリカの教育心理学者が説いた学習理論の一部で、1956年に発表されました。
この学習理論はThe Cognitive Domain、The Affective Domain、The Psychomotor Domainの3分野に分かれているのですが(詳しくはこちらをご覧ください)、アメリカの教育現場では、特に「受け取った知識をどう使っていくか」ということが説明されているThe Cognitive Domainを重要視しながらカリキュラムデザインが行われています。
オリジナルのBloom’s Taxonomyでは学んだ情報の取扱い方として「Knowledge → Comprehension → Application → Analysis → Synthesis → Evaluation」と認識していて、この順に複雑化していくものだと説いていますが、2001年に改定されたRevised Versionでは「Remember → Understand → Apply → Analyze → Evaluate → Create」と説いています。
皆さんの授業では、どこまでを生徒にさせていますか?
単に暗記力を試すのであればKnowledge/Remember止まりかもしれませんが、集めた情報を分析させたり統合させるとAnalysis/AnalyzeレベルやSynthesisレベルになります。例えばYouTube動画を自分達で作らせてみる、という授業を行うのであれば、それは「YouTubeに関する知識・動画撮影の知識・YouTube利用の知識」そしてそれぞれを実践するということになり、教育現場で一番複雑であり難しいとされているCreateレベルのアクティビティーとなります。
今回こちらではThe Cognitive Domainを上手に紹介しているイラストをご紹介していきますので、皆さんのお気に入りを見つけ、皆さんの授業に反映させていってください。尚、全てのイラストはそれぞれのリンク先のウェブサイトよりお借りしていますので、乱用はお控えください。
このBloom’s Taxonomyですが、2001年には以下のように改定されています。
(ETAJ代表理事:ミツイ)
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