2 Teachers in 1 Classroom?

2 Teachers in 1 Classroom?

ミツイ直子

 

 

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日本でもALTの先生とペアになって英語の授業を教えることがあるそうですが、そういった時、どういうクラス体系で授業を進めていますか?

 

Co-Teaching(2人の先生が協力して授業計画を立て、一緒に授業をおこない、生徒や授業自体の評価をしていくこと)が上手におこなえると以下のようなメリットがあります。

(1) 多様性を尊重する機会となる、(2) 一緒に頑張るという気持ちを育てることができる、(3) チームで問題解決をしていく姿を見せることができる、(4) 躍動感のある授業をおこなうことができる、(5) 助け合いを助長することができる、(6) 生徒がより指示に集中するようになる。

 

これを機にCo-Teaching の体系を理解し、皆さんの教えている授業の内容やレベルに、どう組み込んでいくのが一番良さそうなのかを考えてみてください。

 


 

 

1.One Teach, One Assist

 

一人の先生が教室の前に立って授業を教え、一人の先生が後ろに立ち、生徒の学習態度や課題の進み具合をモニターします。後ろにいる先生は必要に応じてサポートを必要とする生徒のところへ行き、質問に答えたり課題を手伝います。

この場合、生徒はそれぞれの先生に対して同じだけの尊敬を示すことがなくなることもあると言われています。

 

前もって必要な準備の度合い:Low

 

2.Alternative Teaching

 

一人の先生が大人数のグループに教え、もう一人の先生が少人数のグループに教えます。少人数のグループでは、生徒のレベルによって語彙や授業内容の復習をさせることもあれば、特別試験を受けさせたり、よりレベルの高い指導をおこなうことが出来ます。もともとは特別な支援の必要な生徒が少人数グループに入り、定型発達児(大人数のグループ)の学びについていけるようなサポートがおこなわれていたようですが、そういう形でなくても構いません。

生徒のレベルが異なる時に使えますが、生徒がグループ分けに対して不信感を抱かないよう配慮をする必要があります。

 

前もって必要な準備の度合い:Medium

 

3.Parallel Teaching

 

教室と生徒が半分に分けられ、それぞれの先生が同じだけの人数の生徒を担当します。基本的に同一のカリキュラムをそれぞれの先生が同時に教えていきます。この方法だと先生と生徒の比率が劇的に良くなり、細かいところまでのケアが出来るようになりますが、大抵教室内がとてもうるさくなってしまいます。

生徒の積極的な発言を促したい時や、課題を行わせたり、授業や試験の復習をおこなう時に適しています。

 

前もって必要な準備の度合い:Medium

 

4.Station Teaching

 

授業内容をステージ分けして、学ぶべきコンセプト毎に異なる「ステーション」を作ります。生徒はそれぞれのステーションを行き来して、それぞれの場所で学ぶべきことを学んでいきます。それぞれのステーションには先生、もしくはアシスタント(ボランティアでも構いません)が待機していて生徒の学びをサポートします。

少し複雑な体系ですが、このシステムに生徒が慣れてくれると無駄のない教えが可能となります。またそれぞれの生徒がグループ分けされてそれぞれのステーションに進んでいく形となるので(例:グループAの生徒はステーション1に行き、その間グループBの生徒はステーション2に行く、等)先生と生徒の比率も良くなります。

 

前もって必要な準備の度合い:Medium

 

5.Team Teaching

 

二人の先生が教室の前に立ち、一緒に教えていきます。一人の先生がLead Teacherとなり生徒に指示を出し、もう一人の先生がモデリングをしたり(生徒のお手本になったり)、表や図を見せたり、Lead Teacherの指示に追加情報を加えたりして授業を進めていきます。

 

この体系を上手くいかせるには先生同士の間に信頼関係がないといけないと言われていますし、二人とも授業内容に関して深い知識を持っている必要があります。

 

前もって必要な準備の度合い:High

 

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