TOEIC 満点を目指すグループ、設立します。

TOEIC 満点を目指すグループ、設立します。

ミツイ直子

 

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TOEIC満点を目指していますか?

 

例えば個人事業として英語を教えている先生にとっては「TOEIC 満点」という実績は大きなセールスポイントになるでしょうし、雇われ講師をしている先生にとっても魅力的な履歴書ポイントとなると思います。

 

 

 

今回、ETAJではTOEIC満点を目指したい人の応援をすることになりました。

 

個人的には、どんな試験であっても「満点を取る」ということに固執する必要は一切ないと思いますが、TOEICの点数が仕事に影響をもたらすケースがあるのも事実であり、英語を武器にして食べていきたい人にとっては「満点かどうか」がキャリアにおける大きな分かれ道になることもあるのが事実です。「個人的な趣味」という意識でTOEIC満点を目指したい人もいるでしょうし、それはそれで良いと思います。

 

皆さんがTOEIC満点を目指す理由が何であれ、今回、ETAJが応援するのは「TOEIC 950点前後は取れていても、なかなか満点に到達できない」という層の学習者です。

 

TOEICで満点を取るには「英語力」があるだけではダメなようです。ハイレベルな英語力と留学経験のある英語の先生でも、TOEICでは「英語力と関係のない部分で “分からない” が発生する」ことがあるようです。確かに、私ミツイはTOEICの初受験時に満点を取ることが出来ましたが(大学院卒業後、1年間ロサンゼルスの英会話学校の社長秘書兼オフィスマネージャーをした後に受けました)、大学院卒業直後にTOEICを受験していたら満点は取れなかったのではないかと、なんとなく、そう思います。

 

では、TOEIC満点を取るには「就労経験」が必要なのでしょうか?

この問いに対してETSは「TOEIC受験において就労経験は必要ない」と言い切っています。また、米国在住の日本人高校生が、日本の大学進学を希望することで大学側に課されるTOEIC受験をする時、仮にバイト経験がなかったとしてもTOEICにて満点もしくはハイスコアを取ることは可能です。

 

そこで、英語力以外に何が必要なのか?と考える必要があります。

 

京都の大学にてTOEIC対策の講義を教えていらっしゃる中井翔先生は「状況把握能力が必要なのではないか」とおっしゃられています。英語力があっても状況把握能力がないと、設問として出されているシーンが「どんなシーンなのか」分からない状況であり、そうすると手探り状態で文章を聞いたり読んだりしていかなくてはいけません。

自分が認識できる状況の英語運用ならば、自分の経験や知識を基に問題を解いていくことが出来ます。自分に関連のある学習内容は学びやすいし記憶に定着しやすいというのは教育界では常識です(Schema Theory)。ですからリーディングを教える時には、リーディング教材の内容に関する生徒の背景知識や生徒が持っている文化的知識などを上手に使うことが推薦されたりしているのです。

事実、見たことも聞いたこともないようなビジネス事例が語られているような設問では、問題を解くペースが落ちてしまう人が多いようです。

※ちなみにTOEIC満点を取るような受験者はリーディングセクションでは時間が優に余るペースで問題を解いていきます。

 

もし中井先生の仮説が正しいとすると、TOEIC満点を目指す学習者は、どういう「状況把握能力」を育てていけば良いのでしょうか?

 

ビジネスシーンにおける状況把握能力が必要なわけではありません。(1)米国在住の日本人高校生でもTOEIC満点が取れるわけであり、彼らの中には全く就労経験がない人もいるわけですから。

現地にて生活した経験があるかどうかも関係ありません。(3)留学をして6年もの間、米国の高等教育を受けていた私ミツイも、恐らくそれだけではTOEIC満点が取れなかったのではないかと思いますから。

少し条件は変わりますが、大学留学を4年間経験した帰国子女でもTOEICでハイスコアを取るのに苦労することもあります。でも面白いことに、高校留学を(1年でも)経験していると、TOEICのハイスコアを持っている人の数が増えるように思えます。

 

そこで中井先生と私ミツイが辿り着いた仮説は「英語圏で社会人として責任を担った経験の有無、もしくはそういった親や扶養者を間近で見る経験の有無」がキーポイントとなるのではないか?ということです。

 

一見、留学生も社会人も同じような情報に触れているように思うかもしれませんが、双方が触れる情報の種類や数は大きく異なります。

例えば留学生は、よっぽど具合が悪くならないければ、病院どころかDoctor’s officeにすら行きませんが(そして健康保険は母国の海外旅行者用の保険に入るのが一般的です。ちなみに私は留学生時代の6年間で一度しかDoctor’s officeに行ったことがなく、病院には一度も行ったことがありません)、英語圏で社会人として責任を担うことになるのであれば、会社を通して健康保険に入るのかどうか、その支払いはどうなるのか、オプションは何があるのか、実際に定期健診を含めて医者にかかる時はどういうシステムなのか等、多くの情報を理解しなくてはいけません。双方とも「英語圏に住んでいる」のは同じなのですが、病院一つの例をとっても、触れている情報の種類がこんなにも大きく異なるのです。

 

 

就労経験のない高校生が高得点や満点を取れることから、TOEICで必要とされる「社会人が得る情報」は、自分自身が経験しなくてもそういったことを経験している人の身近にいれば得られる程度の情報で十分だと言えます。

事実、高校留学をする人はホームステイをすることが多いのに比べ、大学留学をする人は大学の寮もしくはアパートにてルームメイトと、もしくは一人で過ごすことが多いのです。例えネイティブスピーカーと暮らしていても、大学生のルームメイトというのは同年代の若者であることが多いので、そういうネイティブスピーカーもその時点では実家の両親に頼っている状態であり、まだ「英語圏で社会人として責任を担っている」とは言えないことが多いのです。

 

新たにETAJで設立することとなりました「TOEIC 満点を目指すグループ」では、(1)そういった英語圏の社会人が受け取る情報を、私ミツイが皆さんに提供しながら、(2)そういう社会人がどういう対応をすることが望まれているのかというケーススタディーをもシェアしていきます。

仮に、私と中井先生の「仮説」が正しくなかったとしても、提供しますAuthentic Materialsを吸収していくことで英語圏情報が得られますので、それは十分な英語力向上の機会となり、間接的にTOEICの点数アップが見込めます。提供された情報やケーススタディーに関して気になったことがある場合は、私を含むGroup参加者同士で話し合うことも可能ですので、積極的ご参加頂ければ頂くほど学びが深くなると思います。

 

 

「TOEIC 満点を目指すグループ」には、以下の条件を満たす方にご参加して頂けます。

 

1)ETAJ Web会員(まだ会員でない方はこちらからご登録ください)

2)現在のTOEICスコアが900点以上の方(もしくはそれに相応する英語力をお持ちの方)

3)半年以内にTOEIC満点を目指した受験を予定されている方

4)お互いを応援し合うマインドが育っていて、前向きな姿勢で学習が出来ている方

 

 

※こちらのグループは2018年を持ちまして一旦終了とさせていただいています。

 

 

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