Archives for 2018

Dec
17

小林真美先生にインタビュー

  先日、初のご著書を出版された小林真美先生に、ビジネスパーソン対象に英語を教えることに関してお話をお伺いしました。     英語がしゃべれるようになると、自動的に“デキる”ビジネスパーソンになると、幻想を抱いている方に遭遇することもあります。        真美先生はどうしてビジネス英語を教えようと思ったのですか?   企業でのキャリアを卒業したのは、夫の海外転勤に帯同するためでした。   赴任先からの帰国後は、子供達の受験が続くタイミングだったことと、以前は仕事と家庭の両立を全面的に助けてくれていた両親も高齢になったことで、私自身が自分で時間をコントロールできる仕事をしようと考えました。ちょうどその頃、知人からビジネス英語を教えて欲しいと言われたのがきっかけで、英語を指導する世界に足を踏み入れました。   また、久しぶりに海外に暮らして日本を客観的に見た時、英語でのコミュニケーションという点では、アジアの諸外国と比べても随分遅れをとっていると感じていたので、何とかできないかと漠然と思っていたこともあります。グローバル企業で管理職を務める中、私自身も色々苦労してきたので、その経験からもアドバイスできることもあるのではないかと思ったんですね。     真美先生が感じられている、多くの日本人が共有する「世界への壁」を教えてください。   一番高い壁だと感じるのは、「自分の意見を言う」とか、「わからなかったら聞く」という行為に対し、私達日本人はなぜか躊躇してしまったり、遠慮してしまうことではないかと思います。 英語以前の問題です。   これは私達の受けてきた日本の教育にも原因があると思うのですが、そこを嘆いていても始まらないので、「自分はどう思うか」「それはなぜ?」という事を、日頃から意識して、言語化していくのが大事だと、生徒の方にはお伝えしています。   英語がしゃべれるようになると、自動的に“デキる”ビジネスパーソンになると、幻想を抱いている方に遭遇することもあります。当然ですがそれは大きな勘違い。話す内容に意味があって、それを論理的に説明できなければ、ビジネスパーソンとして高い評価を受けられないのは、日本語でも英語でも同じです。     真美先生はビジネスパーソン向けにご著書を出版されていますが、反響の多いポイントについて、いくつかご紹介していただけますか?   実は今回の本に関しては、ビジネスパーソンの方以外にも、様々な方面から感想をいただき、私自身も色々な事を学ばせていただいています。   先ずは英語で苦労しているビジネスパーソンの方からは、「具体的にどんな目標や心づもりで学習すれば良いのかがわかって、気持ちが楽になった」という声を多くいただきました。 「外資系企業で出世を目指す人達向けに書かれた本かと思ったけれど、実際には全ての日本人がグローバルな社会で生きていく上で大切なことが、英語やアメリカ人とのコミュニケーションという媒体を介して説明されていて勉強になった。 妻や子供達にも読ませます!」という嬉しい感想もいただきました。   また、ワーキングマザーの方からは「アメリカ人の働き方や考え方には、日本的働き方の非生産的部分の解消と、若手育成のために必要なヒントがあると感じた。」という感想をいただきました。 忙しいワーキングマザーは、職場でも明確なコミュニケーションを好み、時間を無駄にせずに集中して仕事をしたいと頑張っていますよね。   一方、未だに非効率でも時間をかけて仕事をするのを良しとするような企業文化も一部にあるそうで、そういった職場の方達にこの本で学んでいただきたいと感じたそうです。 その方は新人教育も担当されているのですが、曖昧な指示で終わらせるより、仕事の手順や期待することを明確に伝える方が、効果的な若手育成につながるのではないかと感じているそうです。   こういった私が当初予期していなかった視点からの感想もいただき、とても勉強になっています。     これからグローバルシーンで活躍していく日本のビジネスパーソンに一番伝えたいことはなんですか?   英語に苦手意識があったとしても、ビジネスの場では堂々と構えて欲しいなと思います。 そのためにも英語力だけでなく、自分の仕事の専門性を高める事、リーダーシップマインドや論理的に物事を説明できる力を日頃から養って欲しいと思います。語学だけでなく、そういった人間力を高める日々の努力が、グローバルで活躍できる道につながるのではないかと考えています。     真美先生と同じようにビジネスパーソンに英語を教えられている英語の先生方へのメッセージをお願いします。   ビジネスパーソンの方は皆さん忙しい一方、業務命令で嫌々英語・・・という方も多くいらっしゃいます。 そういった方には先ずは視点を変えて、英語ができればどんなわくわくする未来が待っているかを考えてみていただいてください。「その未来を手に入れるチャンスが今ここにあります!」。といった風に気持ちを切り替え、その気持ちを維持できるように日頃の指導をしていただくのが良いのではないかと思います。   それから、久しぶりに英語学習を再開される方の場合、英語の基礎(中学英語程度)をどのくらい覚えているかにはバラツキがあります。 自己申告に頼るのではなく、何らかの問題集やテストなどをやっていただいて、現状レベルを客観的に把握することも必要です。   最近はグーグル翻訳などを駆使して、相手に何とか用件が伝わる英文を書いている方も多いですが、実際には基礎的な文法や用語の使い方を間違っていたり、誤った思い込みをしてしまっている方がいます。急がば回れで、基礎固めは最初にしっかりした方が、後々のためにも大切ですよね。   また、繰り返しになりますが、楽しく、わくわくする気持ちを持ち続けるように指導していただけると良いのではないかと思っています。 […]

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Nov
28

Protected: テクノロジー+英語の授業:セッションメモ

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Nov
13

上條麻子先生にインタビュー2

  教材開発がお得意の上條麻子先生。今回は、新しい教材を開発された経緯についてお話をお伺いしました。     洋楽を歌ってるとリズムが合わない?「その違和感ってすごく大事だ!」     今回、新しい教材を作られたとお聞きしました。新しい教材を作ろうと思ったきっかけを教えていただけますか?   ひとつは、知人が「洋楽歌ってると何かリズムが合わないんだよね」とつぶやいていたのを聞いたことがきっかけです。その違和感ってすごく大事だ!って思ったんですよね。   カラオケで洋楽を歌っていて、曲と自分の歌い方が何か合わないなと思いながらもなんとなくやりすごしているのって、多くの人に経験のあることだと思うんです。私自身がそうだったのですが、そういう違和感を持ち続けながら洋楽を聞き続けてきました。その合わない理由が長年経った後にやっとわかって、修正してうまくはまるようになった瞬間、歌うことがすごく楽しくなったんです。楽しくなると、もっと練習したくなります。   そんなふうに、楽しみながらリスニング力をUPできる方法を伝えていきたいと思ったことがきっかけです。     どんな生徒に向けて作りましたか?どんな効果が期待できそうですか?   音楽が好きで洋楽を歌ってみたいという人にはぜひ取り組んでもらいたいなと思います。特に、さっきも言ったような違和感を持っている人。歌ってみるんだけれども何か英語らしくないのが気になる、もっと上手に歌いたいと思っている人です。   カラオケに行くと、ネイティブの人が洋楽の上手な歌い方についてレクチャーしている動画があります。そこで強調して言われているのが「リズムよく歌いましょう!」ということなんですね。でも、日本語の曲の感覚で歌うと英語で言うところの「リズムのよさ」にたどりつかないんです。それがどうしてなのか、そのあたりを言語化し、練習法を具体的に書きました。なので、本を読めば、何が問題になっていて何を修正すればいいのかがわかると思います。書いてあることを参考にしながら練習してもらえば、英語らしく歌えるようになる→歌うのが楽しくなる→リスニングも上達するという循環を作れるはずです。   最近、趣味でボイストレーニングを習っているという人がレッスンを受けてくれました。英語自体は初心者の方だったんですけど、メロディーの入りがなぜ合わないのか、カタカナで歌うとリズムが合わないのはなぜなのかなど、こちらの解説を非常によく理解してくださいました。そして、今練習している曲にあてはめて実際に修正することができました。音楽の素養がある人は、リズムを身につけるのも早いと感じています。     どんな先生に、どうやって教材を使っていってほしいと考えていますか?   洋楽を使って英語を教えたいが、どんな風に教えたらいいのか模索しているという先生にぜひ使っていただきたいです。 洋楽は英語学習にすごく効果的だと思うのですが、特に学校英語では省かれてしまうことが多く、人によっては(特に年配の人)そうした学習が邪道だと思っている人もいるくらいです。「洋楽は娯楽であり、学習ではない」と思っているんですね。私のいるところが田舎だからかもしれませんが、「苦しいことこそが美徳」ととらえているので、彼らには「楽しい学習」なんて受け入れられないのだと思います(苦笑)。でも、どこかで「楽しい」と思えないと、物事って絶対上達しないと思うんです。教科書にオマケ的に載っているから、授業の合間になんとなく聞いて終わりにするのではなく、リスニング指導の一環としてきちんと活用できれば、英語学習における洋楽の扱いも変わっていくのではないかなと思います。   それと、今気になっているのが、長文はある程度読めるけれども、会話となるととたんに理解できなくなる生徒さんが多いということです。 先日リスニングテストを受けた生徒さんが何人かいたんですが、その結果が一様にさんざんだったことがありました。進学校の生徒さんたちなのですが、そのみんなが軒並み間違えたんですね。ごくごく簡単な内容なんですが、少し状況を把握する必要のある会話でした。おそらく、説明文ばかりを読む練習をしているから、行間を読まないんです。それに加えて、アメリカでは誰もが知っているごく日常的なフレーズを、長年英語を一生懸命勉強しているのに全く知らないという状況も度々ある。これはすごくいびつな状況だと思っています。洋楽を使った体系的な学習方法が存在すれば、こうした状況が少しは変わっていくのではないかという思いもあります。     他の英語の先生方へのメッセージをお願いします。   英語本来の読み方ができない生徒さんがまだまだ多いですし、特に学校だと発話のよしあしがまだまだ軽視されていると思うので、この状況を変えていく必要があると思っています。音楽が嫌いという人はあまりいないと思いますし、その意味で多くの生徒さんに関心を持ってもらえるとっかかりになると思います。洋楽をただ聴いて楽しむだけでなく、しっかり学習もするという流れになるといいなと思います。同じ気持ちを持つ先生にはぜひ本書を活用してほしいです。         上條 麻子 東京外国語大学卒。卒業後、都内の翻訳会社で編集業務に携わる。 28歳から英語を本格的に学び直し、留学せずに英検1級・TOEIC940点を取得。 中学生から社会人に至るまで、マンツーマンでこれまでに100人以上の生徒を指導。 大学受験、医学部受験、英検対策を専門に担当。また、企業にて社員向けTOEIC対策講座を実施中。     ウェブサイト:なみのリズム なみのリズム 教材販売サイト お問い合わせはこちらから

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Sep
21

Protected: TESOL : 生徒との関わり方:セッションメモ

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Sep
18

塩浜尚子先生にインタビュー

  塩浜尚子先生はアメリカはサンディエゴにご在住。字幕翻訳家としての活躍を経て、今では「生活に密着した実践的な英語」を教えられています。     「正しいか間違っているか、ということよりも、この文脈・状況ではこのほうが自然である、ということを伝えるように。」     尚子先生は字幕翻訳をしていたと聞きましたが、それを辞め、英語教育に携わるようになったのは何がきっかけですか?   2009年9月に、家族でサンディエゴに移住したことがきっかけです。永住権(グリーンカード)を取得するまでは査証(ビザ)の関係で仕事はできなかったので専業主婦となりました。渡米当時、娘は5歳と1歳。長女はキンダーガーテンに入りましたが、次女はプリスクールにも入れない年齢だったので、たとえ働けたとしても子育てに専念せざるを得なかったでしょう。   2012年の秋にはカリフォルニア大学サンディエゴ校で日本語の授業のアシスタントをやることになりました。週に3回、大学1年生に日本語の雨を降らせる(=日本語を繰り返し書かせる/発音させる)仕事です。これが楽しかった!「教えるって楽しい」と気づいた出来事でしたね。日本語を教える資格をとることも考えたのですが、私が好きなのは英語。自分の英語力アップにも役に立つと考えて英語を教える資格(TESOL)をとることにしました。   2014~2015年の2年間で無事TESOLの資格を取得。せっかく資格もとったことだし、ご近所の日本人ママにボランティアで英語を教え始めました。さらに、大好きな映画やドラマを使って英語を教えたい、という気持ちがわいてきました。オンラインで英語を教えることが普通になっている今、実にいろいろな選択肢があります。英語と映画への情熱と英語教育の知識をうまく組み合わせたビジネスをどのように展開できるか、真剣に考えました。   そして気づいたことが1つ。毎日の生活で一番英語を使っているのはチャットだ、ということ。まずは、チャットを使って英語を教えてみよう!と思いました。2017年10月に、ブログ Naoko’s English Cafeを開設。楽しみながら英語力をアップできる情報、アメリカ生活の情報を発信しています。映画とドラマにでてきた使える英語フレーズはブログで紹介し、LINEチャットを使う英語レッスンを始めることにしました。   今は、どんな形で英語を教えていますか?   クライアントのニーズ・要望に合わせてカスタムメイドのレッスンを行っています。まずは事前アンケートで、どのような設定でチャットしたいかを詳しく聞きます。できるだけ「アメリカで生活している感覚」を持ってもらえるよう、工夫しています。   例えば、子どものプレイデートの約束がなかなかできない専業主婦の場合は、私がアメリカ人のママという設定にします。英語が基本ですが、ある程度チャットがたまったところで止め、日本語で訂正・アドバイスをします。また、ビジネス英語を磨きたい人とは、私がアメリカ人上司という設定にしてランチを食べながらの会話をしました。   このサービスも、実は完全なる見切り発車でスタートしました。具体的な部分まで入念にプランを立てたわけではなく、「あったらいいな!」を実現しようと思っただけなのです。私が渡米前に知ったら、絶対に申し込んでいたサービスだから(笑)。   しかし、見切り発車も悪いことばかりではありません。まずは、サンディエゴに来て日が浅い、ご近所の駐在妻3名にモニターになってもらいました。快くモニターを引き受けてくださる方に出会えたのはラッキーだったと思います。そもそもサービスをスタートしていなかったら、モニターも探さなかったわけですから。   何事もやってみないとわかりません。完璧な準備など無理です。とにかく始めてしまって、やりながら軌道修正していくという方法をとって正解だったと思います。     英語を教える際、気を付けていることはありますか?   正しいか間違っているか、ということよりも、この文脈・状況ではこのほうが自然である、ということを伝えるようにしています。   クライアントが送ってきた英語を訂正するときは次のように言います。 I would say ―――. (私だったらこう言いますね) It would sound more natural if you said ――.(こう言ったほうが自然ですね)   あるとき、クライアントから鋭い質問をされたので、こう答えました。 That’s […]

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