Archives for August, 2018

Aug
24

【発音練習】授業で楽しくおこなえるアクティビティ案

ミツイ直子   生徒に発音練習をさせる時、繰り返し練習をしてもらうことは欠かせません。Cause & Effectが理解できる年齢の生徒なら「この目標達成のためには、この練習が必要だ」と理解して(練習自体に興味がなくても)練習に取り組んでくれるものですが、そういった「Why」の部分が見えない(もしくは理解し難い)年齢の生徒相手には、授業の工夫が必要となってきます。 今回は生徒に「練習」と思わせずに、でも自然と練習に取り組んでもらえるようなアクティビティ案をご紹介したいと思います。     私が、低年齢層の生徒に英語を教えていた時は「一日に50回~100回は、Target sound/word(s)を発音練習してもらう」ことを目標としていました。この回数は米国言語療法士の提案に沿ったものです。英語学習者は英語に適した口内筋肉を鍛える必要があり、それは言語療育を必要とする英語ネイティブが置かれている状況と類似していると判断したことからの方針です。   そのことを踏まえ、以下のアクティビティをおこなっていました。   案1: Target sound/word(s)を①立って言う、②座って言う、③手を叩きながら言う、④ジャンプをしながら言う、⑤片足立ちをしながら言う等の、適当な動きをさせながら練習させる。   案2: Carrier phrase(s)を使いながらTarget word(s)を言わせる。(Carrier phrase(s)というのは、I like…、I have…、I see…等)   案3: 微細運動(Fine motor)タスクをさせながらTarget word(s)を言わせる。 (微細運動というのは、文字を書いたり、絵を描いたり、ハサミで紙を切ったりさせるような手先を使ったアクティビティのこと)   案4: ①ジャンピンクジャック、②スキップ、③片足ジャンプ、④反復横跳び、⑤スクワット、⑥Bear walk(四つん這いで動くこと)等の軽い運動をさせながらTarget word(s)を言わせる。   案5: Target word(s)を「Head, Shoulders, Knees-n-Toes, Knees-n-Toes」の曲に合わせて言う。慣れてきたらスピードを変えたりして飽きさせないようにする。   案6: Target sound(s)を含む写真を何枚も使ってコラージュを作らせる。雑誌や新聞からの切り抜きや、インターネットからダウンロードして印刷した写真は、予め先生が用意しておくこと。写真を選ぶ時には、Target sound(s)のWord positionも気に掛けること(Word initial?Word final?等)。出来上がったコラージュに貼られた写真に写っている(Target sound(s)を含む)物の名前)を10回ずつ言わせる。自分のコラージュを他の人に紹介させるのも良い。   案7: 伊達メガネやサングラスをかけさせて、I see…のCarrier […]

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Aug
16

ETAJ Convention 2018 報告レポート②

ミツイ直子   2018年7月21日に神奈川県の横浜市にて English Teachers Association of Japan の Convention をおこないました。当日の会場の様子はこちらの報告レポート①でご覧いただけます。     当日、10名の先生方が登壇され、様々な学びの機会を提供してくださいました。     最初はETAJ代表理事を務めさせていただいている私ミツイがご挨拶をおこない、参加者の皆さんに自己紹介をしていただきました。 ETAJでは特定の著名人の方からお話を聞くのではなく、お互いの英語Storyを大事にしてインスパイアし合い、学び合うことを心掛けていますので「たかが自己紹介、されど自己紹介」。英語歴、英語教授歴に関係なく、皆さん、やはり素敵な英語Storyをお持ちだということを再確認できる時間となりました。         そうして、最初の発表に移ります。   最初は岐阜県在住の清水健雄先生が「実践的な英語教育における「気付き」の重要性」についてお話してくださいました。小学校と大学の事例から、絵本や「アイ・メッセージ(I Message)」を英語の授業で使っていくということについてご紹介くださいました。特に後者は英会話でもポイントとなってくることですので、そんな「発想の転換」の重要性を改めて確認する機会となりました。   参加者の方からは以下のようなフィードバックをいただきました。 「絵本のワーク、とても参考になりました。小学校では中学の内容を前倒しにするのではなく、こうしたワークで外国文化に触れる機会にすればいいのにと思いました。」 「You と I を入れ替える練習が必要なほど、日本にいると、私達は「私が」どう思うのか、ど うしたいのかを伝える訓練ができていないことに改めて驚かされた。」   ーーーーー   そして、京都府在住の中井先生の発表に移ります。中井先生は大学の期末考査中だったため会場にはお越しいただけませんでしたが、前川未知雄先生が代読を務めてくださいました。中井先生は、ご自身の「2016 年度において、大学 1・2年生の TOEIC 対策講座の指導法に変更を加えた結果、前年度に比べ、スコアの伸びが著しく見られた」という経験から、それまでの指導法と2016年度の指導法をご紹介くださり、その効果について第二言語習得理論に基づいて考察してくださいました。   参加者からは以下のようなフィードバックをいただきました。 「TOEIC 対策に関して、世の中は会話したり生徒さんに話をさせる事が重視されていますが、 きちんとルールを日本語で説明して、理解させてからの方が点もあがったという事実を知ってびっくりしました。」 「TOEIC の指導法、対比で分かりやすく、とても参考になりました。今回の調査対象が大学生だったけれど、大人の方にも通用する内容だと思いました。」   ーーーーー   3人目の登壇者はカリフォルニア州在住の私ミツイでした。私は米国を含む諸英語圏の教育現場で使われているBalanced Literacy Approachと共に、そのアプローチを取り入れているClassroom […]

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Aug
13

ETAJ Convention 2018 報告レポート①

ミツイ直子   2018年7月21日に神奈川県の横浜市にて English Teachers Association of Japan の Convention をおこないました。     当日、会場には「Photo Boothセクション」、「お菓子セクション」、それから皆さんから寄贈された「英語教材販売セクション」が設けられました。     「Photo Boothセクション」は名前の通り、参加者の皆さんが写真を撮影できる場所。壁にかけられた金色のフォイルや手に持って写真を撮影できるフラミンゴの置物や数々のプロップが用意されました。会場では、実際に参加者が撮影した写真をSNSに投稿している姿も見られました。         「お菓子セクション」は「当日は一日がかりの学びの日となるから、休憩時間に手を伸ばせるお菓子が会場にあると良いのではないか?」というなわだめぐみ先生のアイディアから生まれたもの。事前に「お菓子会議」をも開き、Convention実行委員を始めとする有志がそれぞれ何を持ち寄るべきかも決めました。ドイツ在住のすがゆうこ先生とオーストラリア在住の坂田千秋先生は、当日参加ができなかったにも関わらず「是非皆さんでお召し上がりください」と、各国ならではのお菓子を沢山郵送してくださいました。改めて、ありがとうございました。こちらのお菓子セクションは、休憩の度に参加者に利用され、参加者同士のコミュニケーションのきっかけにもなり、多くの参加者から「長丁場でしたが、お菓子セクションのおかげで乗り越えられました」という声をいただきました。     自然とお菓子セクションは歓談の場に。     「英語教材販売セクション」は、今年ETAJが取り組んでいる「英語教育資金を、必要な子どもに届けたい」というミッションの一環として取り入れられたアイディアです。有志で不必要となった英語教材を持ち寄り、販売し、その売り上げを寄付金とさせていただきました。こちらも、当日参加ができなかったETAJ会員も思い出の詰まった英語本をわざわざ郵送してくださったりして、集まった教材数は優に30を超えました。全ては一教材100円で販売され、結果、2800円の売り上げを記録。残念ながら手元に残ってしまった教材は近隣の中古本屋にて換金され、120円のプラスとなりました。こちらの2920円は他の寄付金と共に、本年度末にどちらの団体への寄付となるかが決められます。 ちなみに、寄贈された教材にはEpisode Tagをつけていただき、前オーナーの「教材に関する思い出」をシェアしていただきました。例えば、九州から数多くの絵本を郵送してくださったはるなさんの「お子さんと一緒に読んだ絵本の思い出」なんかには多くの参加者が癒されると共に、その思い出を参考に「この年齢の生徒さんは気に入ってくれそうだね」と教材使用判断の参考にもなっていました。 この寄付金集めを通して会員全員が感じているのは「集まった額がどうだとかではなく、この行動自体が、そして多くの方がご協力くださるという事実自体が、日本の英語教育の未来を示唆しているようで希望が持てる」というもの。社会の一員、英語教育に携わる一人の社会人として行える社会貢献は決して「自分には関係のない何か」ではないんだ、ということも、会員を始めとする参加者の皆さんが感じてくれたと嬉しいです。          今回のConventionでは数多くの先生方のお話をお聞きしました。ETAJが大事にしている「多様性」や「どんなステージにいる英語講師からも学べることがある」というのを体現したConventionにしたかったのです。結果、当日プレゼンターとして登壇してくださった先生は10名。バラエティーに富んだ内容のお話がお聞きできました。各先生方の発表時間は15分。その中でもポイントを凝縮し、数多くの学びを参加者にご提供くださいました。参加者からは「今回のように様々な観点からテーマをとらえて話をしていただけるのはとても良いと思いました。一見自分に関係がうすいと思えるような内容でも、何かしら得られるもの、気付くことがあると思いました。」というお声もいただきました。 同時に用意したのがこちらの冊子。こちらには各先生方の発表内容がまとめられています。当日参加できなかったETAJ会員に限り、購入が可能です。残り9冊となっていますので、希望者はお早めにETAJ事務局までご連絡ください。       各先生方の発表に関しては次回のレポート記事にてご紹介させていただきます。このレポートでは、最後に、有難いことに参加者の満足度100%となったこのConventionの「参加者の感想」をいくつかご紹介させてください。        「私自身は英語を教えることも、自分が学ぶことからも、今は少し離れていますが、今日皆さんのお話を伺って、英語への想いが刺激されました。英語を学びたい生徒さんへの皆さんの情熱と研究への、学びの向上心に感動しました。今日、参加できて本当に良かったです。ありがとうございました。」   「日頃の指導を振り返り、自分を客観的に見ることができました。」   「他の方の取り組み、考えていることを知ることができた機会でした。今回このような機会に参加でき、とてもうれしく思います。実行委員のみなさま、お世話になりました。ありがとうございます。」   「とても楽しい会でした。実行委員の皆様、本当にありがとうございました!!」   「本当に盛りだくさんで内容の濃い一日でした。復習して消化して整理して…の時間が必要ですね。自分の糧にしたいと思います。「英語教育」と一言で言っても、幅が広い!!奥が深い!!と思いました。人間の幅を広げることが大事だなと思います。これからも ETAJ […]

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