英語講師として出来る、社会貢献のひとつの形。

英語講師として出来る、社会貢献のひとつの形。

ミツイ直子

 

2018年、English Teachers Association of Japanでは初めて「寄付金集め」に挑戦してみました。その手段は様々でして、とある方が東京都から受けおられていたアンケート実施をサポートさせていただいたり、皆さまから洋書や海外ドラマのBlu-ray等の寄贈を募りコンベンションで販売したり。中には新田ゆかり先生のように「このコースの売り上げの一部はETAJに寄付させていただきます」と銘打ち、実行してくださった先生もいらっしゃいました。

 

「寄付金集め」の初心者だった私達。結局年間を通して集まったのは微々たるものでしたが、それでもお役立ていただけるのならと、昨年末から寄付をさせていただける法人を探していました。キーワードは「子ども」「日本の未来」。私達英語講師も、自身の英語学習や英語教育を通して新しい世界を沢山みてきたわけですが、今こそそれを日本の未来を担う子ども達に還元させてもらえる時だと思ったのです。もちろん日々の業務でそうさせていただいている講師もいますが、一人ひとりが出来ることは限られています。ですので、お金の力を借りて、普段なら支援を届けることが出来ないところへ支援を届けられたら良いなと考えました。

 

ご縁があり、ご紹介いただいたのがNPO法人青少年自立援助センターYSC Global Schoolです。1999年に設立されたYSC Global Schoolは海外にルーツを持つ日本在住の子どもと若者のための専門的教育支援事業をされています。日本国内でも海外移住者が増えている今、母国語を日本語としない子ども達が十分な支援を受けていることは極めて稀で、YSC Global Schoolには東京都23区外全域及び神奈川県や埼玉県からも支援機会を求めて通所する子ども達がいるそうです。また、2016年度からはICTを活用したオンライン遠隔地日本語教育授業も運営され、全国各地の子ども達に専門家による支援を提供されているそうです。

 

 

以下の理由から、今回の寄付先に相応しいと考えました。

 

◆寄付金集めはもともと「英語教育」「未来ある子ども」のために行われた
◆こちらの機関は直接的に日本人の子ども達の英語教育支援となるわけではないが、日本を彩る多様性の一部となってくれていることは確かであり、それは日本の財産でもある
◆どこにルーツを持とうと、日本に住み(家族や支援者が)日本に税金を支払い日本という社会に属してくれている以上、彼らは私達が定義する「未来ある子ども」の枠内に入る

 

また、恥ずかしながら私自身、こうして外国にルーツを持つ日本在住の子ども達のことを知らなかったので、同じような英語教師がいるのではないかと考えました。そうして、私達のような団体がYSC Global Schoolに支援させていただくことで、こういう子ども達の存在が少しでも世間一般に知られ、より多い援助を得られるようになると良いと思ったのです。

 

また、
◆少額寄付でも受け入れてくれる体制が整っている
というのは、切実ながらも大きなポイントでした。

 

 

担当者さまにご連絡をさせていただいた時、ちょうど海外ルーツの子どもたちの中でも障害またはグレーゾーンにある子ども達の支援体制の整備に取り組み始めていらっしゃったそうで、その取組に活用させていただく備品としてスクールロッカーを寄贈させていただきました。こちら、詳細はETAJ Closed Groupにてご覧いただけます(会員のみ)。担当者さまからいただきましたAmazon Wish ListのリンクもETAJ Closed Groupにありますので、個人的に寄付が可能な方はそちらもご覧ください。

 

「英語」というと国外に目が向きがちですが、日本国内でも英語を活用して異文化交流をする機会は溢れています。今や、異文化交流のために海外へ出向かなくてはいけない時代ではないのです。ただ、それは良いことばかりだけではなく、YSC Global Schoolが支援されている子ども達のように日本に住むことで何らかしらの困難を抱えている層がいることも事実であり、そうした層への支援が必要だということも熟知しておかなくてはいけません。

英語講師として様々な社会貢献ができるとは思いますが、こうした支援が可能だというのも皆さまの中に留めておいていただければと思います。

 

今回の寄付のためにご協力くださいました会員の皆さま、コンベンションにご参加くださいました皆さま、本当にありがとうございました。また、お忙しい中ご丁寧にご対応くださいましたYSC Global Schoolの田中さまに深く御礼申し上げます。

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