新田ゆかり先生にインタビュー

新田ゆかり先生にインタビュー

 

米国ワシントン州在住の新田ゆかり先生はご主人のお仕事の都合で渡米されました。渡米後も継続して英語を教えられています。今回はそんなゆかり先生にお話をお聞きしました。

 


「私はアメリカでも自分の居場所を見つけていいんだ。」 そう思えるようになってからアメリカ人との人間関係構築にも焦りがなくなっていきました。

 

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いつ渡米されましたか?

 

2015年8月末です。

 

渡米して衝撃的だったことはありますか?

 

渡米して3~4ヶ月は初対面のネイティブ(アメリカ人)との会話がほとんどでしたが、面白いくらい聞かれることは同じでした。ですが、初対面でも私という人間がどんなバックグラウンドを持っているのか、私の目をしっかり見てプライベートなことも根掘り葉掘り質問してきたことにとても驚きました。また、英語が聞き取れて、ある程度質問に答えられても、なぜか会話が続かない・・。なぜだろう・・・?これは英語力だけの問題ではない、と思い悩み、高・低文脈文化を含む異文化コミュニケーションについて必死に調べました。

 

コミュニケーションスタイルの違いの他、honesty(誠実)とindependency(自立)を両立させながらアメリカ人と付き合うことの大切さを徐々に身に付けていきました。理解していないのに分かったフリをして話を進めることはdishonesty(不誠実)になり得るし、一方、調べたら分かることをいちいち聞くのはdependency(依存)に繋がりかねない。『沈黙は金なり』の日本と『雄弁を美』とするアメリカ。その狭間に揺れながらもお互いの共通点を探りながら“質問する”⇒“感想を述べる”⇒“共通点を見つけて話を繋げる”このサイクルが回るようになってからアメリカ人との関係も良好になっていきました。

 

アメリカ人と表面的な話が出来るようになった後、次はより深い話をするために価値観を共有したくなっていきました。しかしこれがなかなかむずかしいのです。価値観を共有するためにはアメリカの文化、宗教、社会、文化、歴史などの様々な分野の広い知識、コンテクスト(体験、価値観、ロジック、嗜好性など)を柔軟に、時間をかけて常識の一部として身に付けていくしかないのかな、と感じております。渡米1年7ヶ月、これまでETAJ代表理事の直子さんが発信されている数々のコンテンツも大変参考にさせて頂きました。特に英語を「1つの大木」として考える英語の向う側に想いを馳せるビジネスメールにおけるパワーバランスの記事は大変印象に残っております。心より感謝しております。

 

英語を教えようと思ったきっかけについて教えてください。

 

海外に初めて住むことになって始めの1ヶ月目は私自身が環境に馴染むこと、2ヶ月目は現地校に通う6歳の長女を環境に馴染ませること、そして3ヶ月が経って夫と子供のサポートに追われている自分にはたと気が付きました。“あれ?私ってアメリカ生活、サポートだけで終わってしまうの・・・?” アメリカ人との人間関係構築がなかなか出来ないことへの焦りで、持ち前のポジティブな性格も内向していきました。

そんなとき、ある2人のライフコーチに出逢ったことをキッカケに『すでに自分の中にあった答え』を引きだして貰うことが出来ました。実はアメリカに来る前、渡米後にオンラインビジネスを始めたい、と考えていたのです。“そうか、私はアメリカでも自分の居場所を見つけていいんだ。” そう思えるようになってからアメリカ人との人間関係構築にも焦りがなくなっていきました。

始めは日本在住の親子対象にオンラインレッスンを試みましたが、徐々に私と同じような立場の海外在住のビジネスパーソンや駐在妻、そして価値観を共にする日本在住のビジネスパーソン、主婦を対象にサポートをしたい、という想いが強くなっていきました。つまり、英語磨きを通して1人でも多くの女性と自立した輝きに満ちた人生を共に送りたい、という信念が固まっていきました。今では、英語を習得した後に成し遂げたい夢・目標を最重要視したレッスンを世界各国のクライアントさん達を対象に行っております。

 

今はどのようにレッスンを行っていますか?

 

基本的にはZoomというオンライン会議室システムを用いて月2回のオンラインレッスン+無制限メール相談をメイン事業として全てオーダーメイドレッスンで行っております。月1または2か月に1回ほどのペースで 1 Hourコンサルティングという形でレッスンを行うこともありますし、その他、各種イベントも毎月行っております。今後、対面のセミナーも各地で行っていく予定です。

 

これから進んでいきたい方向性についてお聞きしてもよろしいですか?

 

主人の任期から逆算するとアメリカ滞在期間はあと3年5ヶ月あります。もし可能ならば大学または大学院に進学したいと考えております。世界各国からの志高い学生や社会人と価値観を共有し、お互いを高め合う学びの場に身を置きたいからです。その過程で私が持っているビジネスアイデアを実現するために力を貸してくれる同志に出逢えることも期待しています。

そのためにTOEFL受験に向けたライティング強化を優先して行いたいと考えております。それと並行してETAJのTOEIC満点を目指すグループにてTOEIC満点に向けた独学も進めています。英語講師となり英語を教えると決めた以上、自分の英語力と指導力を高めることは必須だと考えています。アメリカに住んでいるからこそできることを最大限に活かしながら、英語力・指導力を高めて参りたいと思います。それがクライアントさん達はじめ私を必要として下さる方々への貢献に繋がると信じています。

 

これからの駐在が決まっていて、駐在先で自分も何かをしてみたいと思う方にアドヴァイスを頂けますか?

 

日本を一歩出て海外生活を始めると日本では当たり前に出来ていたことが出来なかったり、相手に気持ちを伝えられない局面が多々出てきます。それをネガティブに捉えるのか、ポジティブに捉えるのかでその後の海外生活に大きく影響します。

私にとって、海外生活とは”自分と向き合う時間が増えること”だと感じています。“自分は本当は何をしたいのか?どう生きたいのか?” 問いかける機会が増えるということです。自分に問いかけた結果、私は以下のような使命を見出しました。 『自分の意見を日本語ではもちろんのこと、英語で論理的に述べることができる国際人を増やしたい』この使命のもと、誇りを持ってお仕事に取り組んでおります。単なる英語習得技術をご提供している訳ではありません。お1人お1人の可能性を最大限に引き出すことも使命の1つとして捉えております。

皆さんも海外生活をきっかけに“自分は本当は何をしたいのか?どう生きたいのか?” 問いかける機会になることを願っております。

 

 


profile2新田ゆかり

父親が英語好きだったため、幼少期より年数回、アメリカンの友人を自宅に招いてホームパーティを行っていた。大学2年生の頃、イギリスロンドンに3週間のホームスティ。海外に出ることで視野が広がり世界に目が向くようになる。帰国後すぐに英検準1級取得。大学4年時に理学部化学科有機化学研究室に所属し、実験方法の検索や週1回の論文会のために英語文献に日々触れる。大学院修了後、外資系製薬企業に創薬研究者として就職。仕事上で英語のやり取りはあったものの同僚のほとんどは日本人のため、英会話は特に必要なかった。そこで英会話教室のネイティブの先生とレッスンを受ける他、独学で日常英会話をマスター。その後、結婚を機に外資系製薬会社を退職。ベンチャー企業を経て子育てを機に英語講師に転身。

 

◆ゆかり先生のブログ
「☆Brilliant English Lesson☆アメリカからあなたを英語漬けの世界へとご招待します!」

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